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エマーソン

2015.12.06.Sun.17:19
ジョセフ・マーフィーらに強い影響を与えたラルフ・ワルド・エマーソンは、アカデミックな哲学とは異なる、一般大衆のためのポップ・フィロソフィーの元祖の一人である。いわゆる市井の哲学者である。

エマーソンは、若いころ大変な読書家で勉強家であったのだが、自分はジョン・ロックやサミュエル・クラーク、デイヴィッド・ヒュームのような緻密な論理構成ができる"推論機械"にはなれないと悟り、論理を捨てて直感を重視するようになっていく。今風に言うと、一流大学に入るほどの勉強家ではあるが、一流の研究者になるほどではなかったというところか。

一方で、バイブルをあくまでも文献的に解釈する"高等批判"の影響を受けている。エマーソンは文献研究をして、教会で重視されていた聖餐式(最後の晩餐にならった儀式)を、単なるユダヤ教のしきたりで、すべてのユダヤの家庭で行っていたものであり、教会がそんなものをする必要がないと主張した。こうしてどんどん無協会主義に近づいていくことになる。エマーソンは、精緻な論理構成は苦手だが、世論に惑わされずに正誤が判別できる合理主義者であった。

エマーソンは、膨大な日記を書いている。日記のテーマは「今日は何を考えたか」ただそれだけである。彼の日記は彼のソウル・サーチング(内省)の記録である。もしもエマーソンが現代に生きていたら、毎日のようにブログを書いているのではないだろうか。

時間があるときに色々なブログを見ると、本には無い魅力がある。ブログにはそのブロガーのソウル・サーチング(内省)の記録が書かれているのである。


(参考文献)
「エマソン 運命を味方にする人生論」(渡部昇一著、致知出版社2013)
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