曹操とスターリン

2015.02.12.Thu.20:20
私が若いころ、もっとも繰り返し読んだ本は吉川英治の三国志である。最初から読んでも面白いし、途中から読んでも面白い。曹操は、赤壁の戦いでは敗れたとはいえ、袁紹とか劉備とか孫権とかよりも少しずつ上手である。支那の3分の2を支配下に置くなど只者ではない。
ただ吉川英治も前書きに書いているように、三国志はあくまでも歴史小説であって史実をなぞってはいるが細部については実話ではない。今の日本からは遠い話だし、就職してからはほとんど読まなくなった。

私は近代史にも多少興味があり、大東亜戦争に関しては「大東亜戦争への道(中村粲)」「大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義(三田村武夫)」を基本書とし、その他渡部昇一先生や黄文雄先生の本などをよく読んでいた。
その他ここに一冊大東亜戦争のあらゆる要素を加味したダイジェスト版のような本がある。

「スターリンの国際戦略から見る大東亜戦争と日本人の課題」(落合道夫著、東京近代史研究所 2007年)
落合先生の旧ブログに、内外の本1000冊以上を読んで出した結論で、類書なしと書いてあったと記憶する。(落合先生の旧ブログはぷららがブログサービスを中止したため、現在閲覧することができない。)

多少の予備知識がない人には難しい本かもしれないが、三国志よりも今の日本人のためになる本である。

スターリンは戦前の世界的な共産主義思想の流行に乗じてスパイを大活用する。スターリン自身は共産主義など信じておらず利用しているだけ。敵(蒋介石)と敵(日本)を戦わせて弱らせる。強い国(アメリカ)を味方につける。強い国にたっぷり援助してもらい、踏み倒して返さない。加害者なのに被害者を偽装する。被害者が正しいという人間心理を国際利用する。犯罪行為は共犯にする(ヤルタ会談)。

スターリンみないなのを相手にした場合、日本はどう対応したらいいのか、というシュミレーションをしたら、国内頭脳から国際頭脳に近づけると思う。
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