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導引術の研究

2018.04.30.Mon.16:47
私が導引術というものを知ったのは、今から35年位前に「慢性病が治る 導引術入門」(早島正雄著、ごま書房1981)という本を読んだ時である。

(参考過去ブログ)「導引術 2014-06-29」

その後、新聞の折り込みチラシか雑誌の広告欄で知った導引術教室で、日本道観の指導員の資格を持っているという人から、日本道観本部では10万円で教えているという基本行法を、3000円で教えてもらった。その人に早島氏のことを聞いたら、本に書いてあるような人ではない、何を教えてもらうにも金がかかる、私は指導員の資格やら合気術やらで○○○万円くらい払った、ただし導引術自体は本物だと思う、と言っていたと記憶する。その後導引術に対する関心は薄れたが、自分の老化の進行とともに導引術に対する興味が戻り、現在少しずつ導引術も含み、本のみで養生法の研究をしている。

早島正雄とはどのような人だったのだろうか。

国会図書館の著者資料によると、生没年は1911年~1999年である。日本道観のホームページでは、どういうわけかページによって生年月日が異なり、1910年(明治43年)3月3日生まれとも、1911年(明治44年)3月3日生まれとも書いている。没年月は1999年(平成11年)6月没で一致している。「不死鳥(大高坂家の人びと)」(川村晃著、 日本道観出版局1989)によると、早島氏は明治44年(1914年、原文ママ)生まれとなっている。

これらのことを総合すると、早島氏は、1911年(明治44年)3月3日生まれで、1999年(平成11年)6月に88歳でお亡くなりになったというのが真相であろう。長生きの部類に入るが、飛び抜けて長寿という訳ではない。

日本道観は、早島氏を早島天來と号しているが、本名は早島正男であろう。松田敏美より受けた大東流合気柔術の代理教授の証書に「早島正男」とあるのが、月刊秘伝2007年11月号で確認できる。

早島氏の導引術は、小野田大蔵という人が仙道連の門外不出の禁を犯して発行したという仙道本のなかの導引に非常によく似ている。早島氏の初作は「大東流で世界にゆこう」(松武館本部1973、未読)か「容姿端麗入門」(アロー出版1973)のどちらかで、いずれにせよ初版は1973年である。小野田氏の初作は「現代に生きる仙道 : 不老不死への道」(白揚社1968)で早島氏の初作よりも5年早い。

早島氏はかなりの東洋医学の研究家である。「東洋医学通史」(石原保秀著、早島正雄編、自然社1979)及び「諸病源候論」(巣元方著、早島正雄訳、日本道観出版局1982)は大変な労作である。

早島氏は、自分の生い立ちの話が本により微妙に違っていたり、お金に対する執着心が強いなど、一抹のうさん臭さがあることは否めないものの、導引術を分かり易く世に広めた功績自体は大であると言わざるを得ない。
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