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早島氏は自ら進んで癌になったのか

2018.08.08.Wed.20:44
早島正雄氏の著作には、導引術の威力を試すために、自ら進んで癌になって、導引術で治したというエピソードが良く出てくる。

「私は自ら胃癌をつくり、導引で治したことがあるが、そのときの反応は口から粘っこい液体を吐き続けるようなものであった」
(「続 人間は病気では死なない」 東京スポーツ新聞 P100、1974年2月)

「あるとき私は自分でガンをつくった。どうやったかといえば、二十一日の断食を二回繰り返し、その間にタバコをスパスパ吸ったのである。」
(「導引術」徳間書店 P114、1974年7月)

「あるとき、私は導引術の力をとことんまで自分でためしてみたくなった。そのためには、死んでもかまわないような気になった。そのころ、新聞や週刊誌でタバコが肺ガンの原因だと書き立てていた。ガンは手術が遅れると悪化して死ぬしかない不治の病とされている。(中略)実験するにはよほどのことをしないと、効果が無い。そこで、私は断食しながらタバコを吸い続けることにした。」
(「導引術秘伝サケ風呂建康法」ABC出版 P168、1984年2月)

しかし、初期の著作である「容姿端麗入門」(アロー出版、1973年7月)には以下の記述がある。
「断食をしている間にタバコを吸ったためガンにかかり、その時、頭の毛もすっかり真っ白になってしまったという経験を私はもっている。」(P26)

この文章からは、自ら進んで癌になったというニュアンスは感じられない。断食中にも関わらず、タバコを吸っていたら、癌になっちゃった、である。

真相はどうなのであろうか。私の推理はこうである。早島氏は、体調が悪かったので、断食で治そうとしたのではないのか(ただしタバコは止めない)。でも改善しなかったので、病院で検査したところ、胃癌だったのであろう。ただし、胃癌の診断を下した病院名は、「導引術」(徳間書店 1974年)によると、群馬県伊勢崎市の「伊勢崎病院」で、「導引術秘伝サケ風呂建康法」(ABC出版 1984年)では、群馬県太田市の「太田病院」となっており、早島氏の胃癌になったという証言がどこまで信用できるのかという疑問は残る。それから真剣に導引術をした結果、相当の期間、全快状態だったのではないのだろうか。

早島氏の初期から中期までの著作を読むと、自分の基本設定が完成するまでの過程が読み取れるのである。

導引術の研究

2018.04.30.Mon.16:47
私が導引術というものを知ったのは、今から35年位前に「慢性病が治る 導引術入門」(早島正雄著、ごま書房1981)という本を読んだ時である。

(参考過去ブログ)「導引術 2014-06-29」

その後、新聞の折り込みチラシか雑誌の広告欄で知った導引術教室で、日本道観の指導員の資格を持っているという人から、日本道観本部では10万円で教えているという基本行法を、3000円で教えてもらった。その人に早島氏のことを聞いたら、本に書いてあるような人ではない、何を教えてもらうにも金がかかる、私は指導員の資格やら合気術やらで○○○万円くらい払った、ただし導引術自体は本物だと思う、と言っていたと記憶する。その後導引術に対する関心は薄れたが、自分の老化の進行とともに導引術に対する興味が戻り、現在少しずつ導引術も含み、本のみで養生法の研究をしている。

早島正雄とはどのような人だったのだろうか。

国会図書館の著者資料によると、生没年は1911年~1999年である。日本道観のホームページでは、どういうわけかページによって生年月日が異なり、1910年(明治43年)3月3日生まれとも、1911年(明治44年)3月3日生まれとも書いている。没年月は1999年(平成11年)6月没で一致している。「不死鳥(大高坂家の人びと)」(川村晃著、 日本道観出版局1989)によると、早島氏は明治44年(1914年、原文ママ)生まれとなっている。

これらのことを総合すると、早島氏は、1911年(明治44年)3月3日生まれで、1999年(平成11年)6月に88歳でお亡くなりになったというのが真相であろう。長生きの部類に入るが、飛び抜けて長寿という訳ではない。

日本道観は、早島氏を早島天來と号しているが、本名は早島正男であろう。松田敏美より受けた大東流合気柔術の代理教授の証書に「早島正男」とあるのが、月刊秘伝2007年11月号で確認できる。

早島氏の導引術は、小野田大蔵という人が仙道連の門外不出の禁を犯して発行したという仙道本のなかの導引に非常によく似ている。早島氏の初作は「大東流で世界にゆこう」(松武館本部1973、未読)か「容姿端麗入門」(アロー出版1973)のどちらかで、いずれにせよ初版は1973年である。小野田氏の初作は「現代に生きる仙道 : 不老不死への道」(白揚社1968)で早島氏の初作よりも5年早い。

早島氏はかなりの東洋医学の研究家である。「東洋医学通史」(石原保秀著、早島正雄編、自然社1979)及び「諸病源候論」(巣元方著、早島正雄訳、日本道観出版局1982)は大変な労作である。

早島氏は、自分の生い立ちの話が本により微妙に違っていたり、お金に対する執着心が強いなど、一抹のうさん臭さがあることは否めないものの、導引術を分かり易く世に広めた功績自体は大であると言わざるを得ない。

小麦は食べない

2018.04.26.Thu.22:36
昔のアメリカ人は体重が100kgを超える人は稀で、ほとんどの人はやせており、太りすぎの子供などまずいなかったという。ところが今では、100kg超の人は当たり前にいて、老年、中年、若者、ティーンエージャー、さらに子供たちでさえ太りすぎか肥満だという。アメリカ農務省や公衆衛生局によると、炭酸飲料水の飲みすぎ、ポテトチップスの食べ過ぎ、ビールの飲みすぎ、運動不足、などが肥満の理由である。しかし実際は太っているの大半は、毎日ジョギングしたり、脂肪摂取量を減らしたり、健康に注意している人達なのである。

こんなに健康に注意しているのになぜ肥満になるのか。その原因は、後記参考文献によると、現代の小麦にあるのだという。

現代の小麦は、品種改良により昔の小麦とは違う食べ物になっている。遺伝子操作により、目的の遺伝子を挿入したり除去したりして、病害抵抗力、殺虫剤抵抗力、冷害や日照りの耐性といった遺伝子が決定する性質を持つ品種を大量に作った。古代の小麦と現代の小麦とでは体の反応に大きな違いがある。

豆類のアミロペクチンはアミロペクチンCと呼ばれ、最も消化されにくい種類のものである。アミロペクチンBはバナナやジャガイモに含まれるもので、アミロペクチンCよりは消化されやすいもののある程度消化されにくい構造である。

最も消化されやすい構造のアミロペクチンは、小麦に含まれているアミロペクチンAである。アミロペクチンAは複合か単純かにかかわらず、非常に消化されやすい炭水化物であるため、スーパー糖質であると考えられる。血糖インデックス(GI)は、精白パンが69、全粒粉パンが72、砂糖は59。小麦は砂糖よりも急激に血糖値を上げるのである。小麦摂取後に血糖値とインスリン量が急上昇すると、血糖値のピークハイ状態からロー状態になり、満腹状態と空腹状態がジェットコースターのように入れ替わる。つまり小麦は事実上の食欲促進剤であり、小麦を食べるとお腹が空くのである。

たった一つのクッキー、クラッカー、プレッツェルが命取りとなる。我慢の限界を超えて食欲の大洪水が襲ってくる。日本には普通にコメがあるので、小麦断ちをしやすい環境にある。私は約4ヶ月前から小麦断ちを初めて、3ヶ月で約5kgやせた。最近1ヶ月は横ばいである。

肥満でお悩みの方は、小麦カットを2~3週間くらい実行してみたらいいと思う。効果が確認できれば続ければよいし、効果が実感できなければ、縁がなかったということで中止したらよい。


参考文献「小麦は食べるな! 」(ウイリアム・デイビス著、白澤卓二訳、 日本文芸社2013)

砂糖を控える

2016.04.13.Wed.22:51
私は長年自分の飲み食いに対して、食べすぎ飲みすぎ注意を超える制限を加えていなかったが、数年前から体調不良となったことをきっかけに特にお酒は控えめにすることにしている。そして新たに、砂糖を控えることを制限事項に追加することにした。

砂糖は本来、自然界にはあまり存在しなかったものである。

サトウキビの原産地はニューギニアだが、砂糖の精製はインドが発祥で、釈迦の一族はサトウキビを栽培していたのではないかと言われている。元々高級嗜好品だった砂糖は、大航海時代を経て西インド諸島や新大陸などで大量生産され、19世紀末には価格も大幅に下落し、完全に庶民の味となった。しかし砂糖の大量摂取は近年の出来事であり、人間という生き物の本来の姿ではない。

私は人間が本来あるべき姿を追求したい。人間は社会的には民族主義が正しい。異民族が入り乱れて住むのは異常なことである。

人類が初めて知った甘味はハチミツである。約1万年前のスペインの壁画にハチの巣から蜜を集める人が描かれていることから、文字もない古代からハチミツが知られていたことが分かる。人間という生き物はハチミツをなめる程度の糖分でちょうどよいのではないだろうか。

導引術の記憶を思い出す

2014.07.15.Tue.22:41
導引術を知ってから数年後に、今となってははっきりと覚えていないが、新聞の折り込みチラシか求人募集誌の広告欄(だったと思う)に「導引術教えます~導引術教室」みたいのが載っていた。興味があったので行ってみたら、日本道観本部では10万円で教えているという基本行法を、3000円で教えてくれた。1~2回行ったと記憶している。

私に導引術の基本行法を教えてくれた人に、早島氏のことを聞いたら、非常に芳しくないことを言っていた。ただ導引術は本物だと思うとも言っていた。

それだけが理由ではないと思うが、仙縁が無いのであろう、私は生前の早島氏に会ったことがない。